「試用期間中だけど、辞めたい…」
「試用期間中に退職できるの?」
「辞めたら損害賠償を請求される?」
入社してみたものの、 思っていた会社と違った。
試用期間中に退職を考える人は、 少なくありません。
この記事では、 試用期間中の退職について、 法律的なルールと注意点を解説します。
試用期間中でも、退職することは可能です。
試用期間とは?
まず、 試用期間について理解しましょう。
試用期間の定義
試用期間とは: 企業が労働者の適性を見極めるための、 一定期間のこと。
一般的な期間:
- 3ヶ月が多い
- 長くても6ヶ月程度
試用期間中の扱い
法律上: 試用期間中も正式な雇用関係にあります。
給与:
- 本採用と同じ場合が多い
- 若干低い場合もある(就業規則による)
社会保険:
- 加入が必要
- 試用期間中も同じ
試用期間中の退職は可能?
結論:可能です
法律上: 試用期間中でも退職できます。
労働基準法では、 退職の2週間前に伝えれば、 辞めることができます(民法第627条)。
本採用後との違い
試用期間中(入社14日以内):
- 即日退職も可能
- 解雇予告手当なし
試用期間中(入社14日経過後):
- 2週間前の通知が必要
- 基本的に本採用後と同じ
本採用後:
- 2週間前の通知が必要
- 就業規則で1ヶ月前と定められることも
試用期間中に辞めたくなる理由

よくある理由
①仕事内容が違った
求人票や面接で聞いた内容と、 実際の仕事が違う。
②社風が合わない
- パワハラがある
- 雰囲気が悪い
- 長時間労働
③聞いていた条件と違う
- 給料が違う
- 残業が多すぎる
- 休日が取れない
④自分に向いていない
やってみたら、 想像以上に難しかった。
⑤他に良い会社が見つかった
並行して選考を受けていた会社から、 内定が出た。
これらは正当な理由
試用期間は、 お互いに適性を見極める期間。
合わないと感じたら、 辞めることを検討しても良いでしょう。
試用期間中に退職する方法
ステップ1:退職の意思を固める
確認すべきこと:
- 本当に辞めて良いか
- 改善の余地はないか
- 次の仕事はどうするか
注意: 衝動的に決めないことが大切です。
ステップ2:上司に伝える
タイミング: 決めたら、できるだけ早く。
伝え方:
「お話ししたいことがあります」 (個室で話せる機会を作る)
「試用期間中ですが、退職させていただきたいと思います」 (はっきりと伝える)
「入社前に思い描いていた仕事内容と違いを感じ、自分には向いていないと判断しました」 (理由を簡潔に)
ステップ3:退職日を決める
法律上: 2週間前に伝えれば退職できます。
できれば: 会社と相談して、 双方が納得できる日を決めます。
例: 「2週間後の〇月〇日での退職を希望しています」
ステップ4:退職届を提出
書き方:
退職届
私事、
一身上の都合により、
令和〇年〇月〇日をもって退職いたします。
令和〇年〇月〇日
〇〇部 山田太郎 印
株式会社〇〇
代表取締役 〇〇〇〇 殿
注意: 「退職願」ではなく「退職届」。
ステップ5:引き継ぎ
試用期間中でも: 最低限の引き継ぎは行います。
やること:
- 担当業務の整理
- 資料の整理
- 後任者への説明(いれば)
ステップ6:会社の物を返却
返却するもの:
- 社員証
- 名刺
- 制服
- パソコン
- 鍵
ステップ7:書類を受け取る
受け取るもの:
- 離職票
- 雇用保険被保険者証
- 源泉徴収票
- 年金手帳(会社が預かっている場合)
試用期間中の退職:注意点

注意点1:損害賠償は基本的にない
よくある心配: 「辞めたら損害賠償を請求される?」
実際: 基本的にありません。
例外: 特別な研修費用を会社が負担し、 契約書に明記されている場合など。
でも: ほとんどのケースでは心配不要です。
注意点2:給料は支払われる
働いた分は: 必ず支払われます。
試用期間中でも: 労働の対価として、 給料を受け取る権利があります。
注意点3:履歴書に書くべき?
原則: すべての職歴を書きます。
ただし:
- 数日〜1週間程度なら書かないことも
- 正直に書く方が無難
面接で聞かれたら: 「入社してみて、自分に合わないと判断しました」 と正直に答えます。
注意点4:失業保険は?
試用期間中の退職でも: 条件を満たせば失業保険を受給できます。
条件:
- 雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上(過去2年間)
- 自己都合退職の場合は待機期間あり
詳しくは: 失業保険の受け方
注意点5:次の転職に影響は?
短期離職は: 次の転職で不利になることがあります。
でも:
- 正直に理由を説明すれば理解されることも
- ブラック企業だった場合は仕方ない
大切なのは:
- 同じことを繰り返さない
- 次はしっかり企業研究する
こんな時は即退職も検討
パワハラ・セクハラがある
具体例:
- 暴言、暴力
- 人格否定
- セクハラ行為
→ 我慢する必要はありません。
違法な労働を強いられる
具体例:
- 未払い残業
- 休憩なし
- 違法な長時間労働
→ 労働基準監督署に相談も検討。
聞いていた条件と全く違う
具体例:
- 給料が大幅に低い
- 職種が違う
- 勤務地が違う
→ 労働条件の明示義務違反の可能性。
健康に影響が出ている
具体例:
- 不眠
- うつ症状
- 体調不良
→ 健康第一です。
円満に辞めるコツ

①早めに伝える
決めたら、 すぐに伝えることが大切です。
②正直に理由を話す
嘘をつかず、 でもネガティブすぎないように。
例: 「仕事内容が自分に合わないと感じました」
③感謝を伝える
短い期間でも、 お世話になったことへの感謝を。
「短い間でしたが、ありがとうございました」
④最後まで真面目に働く
退職日までは、 きちんと働きます。
⑤引き継ぎをする
試用期間中でも、 できる範囲で引き継ぎを。
会社が退職を認めない場合
法律上の権利
2週間前に伝えれば、 会社の同意なく退職できます。
対処法
①退職届を提出
内容証明郵便で送ることもできます。
②労働基準監督署に相談
会社が退職を妨害する場合。
③退職代行の利用
どうしても辞められない場合。
詳しくは→退職代行おすすめサービス紹介
よくある質問
Q1:試用期間中の退職は法律違反?
A:違反ではありません。
労働者には退職の自由があります。
Q2:退職金はもらえる?
A:就業規則による。
多くの会社では、 試用期間中は退職金なし。
Q3:有給休暇は使える?
A:入社6ヶ月未満は付与されません。
試用期間中は基本的に有給なし。
Q4:次の仕事が決まっていないけど辞めても大丈夫?
A:慎重に判断を。
生活費や失業保険のことを考えて、 計画的に。
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自分で言い出せない場合
試用期間中でも、
退職を言い出すのは勇気がいります。
どうしても言い出せない場合は、
退職代行サービスを利用する方法もあります。
まとめ:試用期間中でも退職できる

試用期間中の退職について解説しました。
重要なポイント
①試用期間中でも退職できる
法律上、2週間前に伝えれば退職可能。
②損害賠償は基本的にない
働いた分の給料も支払われます。
③正当な理由があれば問題ない
- 仕事内容が違った
- 社風が合わない
- 条件が違った
④円満退職を心がける
- 早めに伝える
- 感謝を伝える
- 最後まで真面目に働く
試用期間は見極め期間
試用期間は、 会社が労働者を見極めるだけでなく、 労働者も会社を見極める期間。
合わないと感じたら: 無理して続ける必要はありません。
次に活かす
試用期間で辞めることになったら:
- なぜ合わなかったのか分析
- 次の企業選びに活かす
- 企業研究を徹底する
同じ失敗を繰り返さないことが大切です。
健康第一
無理は禁物:
体調を崩してまで、 続ける必要はありません。
健康を最優先に考えてください。
あなたが自分に合った職場で働けることを、心から応援しています。
試用期間中の退職でも失業保険がもらえる場合があります
試用期間中の退職でも、条件を満たせば失業保険を受給できます。
ただし、受給条件や金額は複雑です。
あなたの状況で受給できるか無料診断できるサービスについて、転職×退職サポート窓口とはという記事でご紹介しています。
まずは診断してみましょう。
この記事は、一般的な情報提供を目的としています。個別の状況については、弁護士や労働基準監督署に相談してください。
あなたが理想の職場で働けることを願っています。

